- ロイズ保険引き受け組合は誰のもの??
- エージェントとブローカーの違い
- 自動車保険の必然性
- 車にまつわる問題処理はどうするの??
- 盗難防止装置のあれこれ
- 外車持ち込みは結構大変!?
- その他の補償内容は?
ロイズ保険引き受け組合は誰のもの??
世界の金融の中心として繁栄している『CITY』このCITYの中心に一風変わった近代的ビルがあります。旅行者は“何故町の真ん中に石油精製工場があるの?”と不思議に思うことがあるようです。。。
実はこのビルは、世界の保険マーケット市場を代表するあの《ロイズ》が英国の有名な建築家*リチャードロジャース氏に設計を依頼して、1986年から自社ビルとして保険取引に利用している建物です。
1992年のIRAテロでは約200メートル先では大爆発があったものの、ほんの軽微な損害のみで
助かった事は当時保険業界では驚きの一言だった!!
ロイズ(Lloyd’s)と聞いて『ああ、あのロイズ銀行(Lloyds Bank)の関連会社なんだ!!』と思う人もいるかもしれないが、このロイズ銀行とは全く別で(英文で言うところのロイズさんの、、ということです)英国人が最も誇りとしている古い歴史と近代技術力によって、今でも世界の保険業界をリードしている『ロイズ保険引き受け組合』と和訳できるでしょう。
さて、ではこのロイズは今でもロイズさん家のものなのだろうか?答えは否。ロイズについてもう少し説明を加えた方がいいですね。。。
今から300年あまり前に現在のタワーストリートの近くでエドワード・ロイズさんと言う人が
コーヒー店を営んでいました。このお店がテムズ河に近い事から数多くの船主やキャプテン、商人などが数多く出入りするようになった訳です。こうした人たちにとっては、この店が船舶や海上輸送・貿易などの情報交換の格好の場となり、この店はしだいに海上保険取引に関する情報センターとなっていきました。
そして登場する保険引き受け集団(シンジケート)と仲介業者(ブローカー)!!が出入りするようになり、このお店の中でマーケット市場が構築されていったわけです。
そしてその後、1774年にロイヤルエクスチェンジに拠を移し、1928年に現在地へ落ち着いたわけ
です。世界の保険マーケットでかつてから『ロイズで引き受けられない保険はない』とまで言われています。あのタイタニック号の保険も引き受けをしていたんですよ!!建物の中には、歴史が積み重なっているロイズ!!今後も、世界の保険の中心として、頑張ってもらいたいものです。
(残念ながら、ロイズの内部は一般公開はされておりません)
*フランスのパリ西区にあるポンピドゥーセンターを設計した人です。そういえば似てる、似てる、 あの、パイプ剥き出し加減が、、、
エージェントとブローカーの違い
日本で保険に加入するときはどうしていましたか?
自動車保険は修理工場が代行して手続きしてくれたし、火災保険は近所のタバコ屋さんが、生命保険は生保のおばさんがタオルや石鹸を持ってきて勧誘に来てくれていました。。。。
しかし、ここイギリスではたばこ屋さんは駄菓子屋の折衷のものだし、粗品を持った生保のおばさんが尋ねてくるなどは想像だに出来ないことです。
では、イギリスではいかにして保険に加入するのだろう?
と、ふと日英タイムズを開くと、そこに保険ブローカーなる広告が出ていた。ぶろーかー?????
日本の感覚からするとどうもイメージが悪い。
悪徳金融業者???のような感覚を持つのではないのでしょうか?
英国では保険エージェントという言い回しを良くききます。エージェントの方がスマートで響きがいい。
では、このブローカーとエージェントに違いがあるのだろうか?
共に仲介業者なのだが、違いを一言で言えば、ブローカーは専門性が高く契約者の代理人で、エージェントは保険会社の代理人といえるだろう。
エージェントは日本でもお馴染みの制度で、これは1社専属と数社乗合(取引)の2種類がある。
一方、ブローカーの方は最近日本でも制度が導入された日本人には目新しい制度だと言える。
ここで注意しなくてはならないのは、契約者の代理人となるブローカーでありながら、一保険会社の取り扱いしかしない専属エージェントと言えそうな場合である。
つまりこのケースでは、一見ブローカーという肩書きを持っていても、選択技の少ない窓口なので、
契約者のメリットを主張していても、実際は仲介業者のメリットが大きい事が多いわけです。
こうした点から、保険加入の際には、契約者の代理人という立場で、一社専属ではなく数多くの保険会社と取引をしているブローカーを見つける事が第一にすることではないでしょうか?
更に最近では、インターネットを通して保険を購入することも出来る時代になり、ますます保険の専門性を試される時代となっています。確かに、エージェントやブローカーからより安い商品を購入できる。
しかし、本当に、安いのだろうか?素人に保険の内容をざーーと目を通しただけではたして本当に最大のカバーがされているのか?何かあった時の対処はどうなのか?疑問点はたくさんあると思います。

自動車保険の必然性
突然、英国に転勤命令!!
勝手が解らない外国勤務なんて嫌だ!!右も左も危険が一杯と尻込みして、挙句の果てに 外国勤務不適応症になってしまいそう!?
いいえ、ご心配なく。そんなに英国は危険な国ではありません。
でも、色々な意味で日本とは全く異なる英国。
保険の分野で皆様に直接関係のある個人契約の保険についてお話いたしましょう。
まずは、自動車保険。
英国での自動車保険は大きく3つの保険内容に分かれます。公道で運転するには付保しなければならない強制保険の
A) |
第三者対人・対物保険(Third Party Only Cover) |
上記の強制保険に対して、盗難・火災も保証する |
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B) |
対人・対物及び盗難・火災保険(TPFT ONLY) |
そして、上記の保険プラス自損事故やあらゆる、車に関する保険が含まれた |
|
C) |
総合(包括)保険 (COMPREHENSIVE) |
一般に英国で自動車保険を購入する際、日本に比べ保険料が割高だな?と感じる方も多いのではないでしょうか? 確かに、日本に比べ自動車保険はかなり割高です。英国の自動車保険はリスク細分型の最たるもので、何十種類からなる項目から保険料を割り出しています。英国も昔はどの保険会社を選んでも同一料金でした。しかし 保険の自由化が進み、今のような各保険会社によっての価格競争が行われています。 |
さて、では、保険料はどうやって決めているのでしょう??
答えは簡単、保険会社が引き受けをしたくないリスクに関して、保険料を割増するわけです。
例えば、危険地区に住んでいる、高級車を所有している、違反事故の回数が多いドライバー、 若年層のドライバー、、、などが割増の対象になるわけです。
でもこうした対象者は相対的なもので、ある保険会社では『危険分子!!』とみなされても ある保険会社では、他では引き受け出来ないリスクを一手に引き受け、 保険料をものすごく高く設定して保険を取り扱う保険会社も存在するわけです。

車にまつわる問題処理はどうするの??
興奮しないで落ち着いて、その場で自分の過失は認めない、、、、、皆さんご存知の事と思いますが、海外での自動車事故に遭ったときの鉄則です。今回は日常よく起こる事例を紹介し、その対処をご説明します。
事例1: スーパーなどで、ドライバーのいない車にぶつけてしまった。
『誰も目撃者がいないのでそのまま立ち去りましょう』と言いたい所ですが、これは非常に危険な選択です。本人が知らないところで誰かが事故を目撃していて、後から訴えられたというケースが多発しています。この場合は、簡単なメモを残しておくか、最寄りの警察に届けを出しておくことが大切です。
事例2: 何も取られてはいないけれど、車の窓ガラスが割られている!!
この場合、総合保険(COMPREHENSIVE)に契約しているお客様は保険会社、またはエージェントに連絡する必要もなく、保険会社指定の窓ガラス専門業に電話をして、修理ができます。保険割引率に影響することもなく、自己負担金(免責)を50ポンド~75ポンド程支払えば専門業者が指定場所まで来て修理いたします。
事例3: 車が盗難された!!
組織がらみの悪質なものから、未成年のジョイライダーまで盗む側の動機は色々あるようですが英国ではカーステレオの盗難も含めて、自動車事故よりもクレームが多発しています。 盗まれたと思ったら、まず警察に届けてください。意外に近くに乗り捨ててあったり、レッカー移動されていた!!ということがよくあります。
運悪く車が見つからなかったら??
警察から、クレームナンバーを貰って、直ちに保険会社(保険ブローカー)に届けましょう。その後お客様がすぐにしなければならない事はありませんが、車の盗難にあった場合は事故の時のように代車のサービスがない場合もありますし(特別に1週間程度提供する保険会社もあります)、又最低6週間は保険金もおりません、これは、車が見つかるケースも多い為、保険会社もすぐには保険金を支払いませんし、又代車というのは、保険会社ではなく修理工場のサービスの一環ですので、修理中以外は代車を出すことができないからです。
要は車を盗まれないように注意を払うことが最善の防止対策のようですね!!
(車の中には、人の目に付くような貴重品を置かない、、、などです)

盗難防止装置のあれこれ
少し前までBMWだけを狙った自動車盗難事件が相次いで起きていましたが、最近では、もっと恐ろしい事に運転中の車を無理やり止めさせ、車を略奪するケースも起きています。
2002年と2003年の犯罪データーによると英国では2分に一件、年間278,000台の車両盗難がおきているといわれています。そうした台数の多さから、保険会社でも200ミリオンポンドの支払いが未だされていないのも現状です。
『でも鍵付きの車庫からでも、盗まれるのだから、、何をしても無駄でしょう、、、』
ちょっと待ってください!!まだ、諦めるのは早いですよ!!クレームの保険請求など色々なことを考えると盗難防止装置に多少の出費をしても損になりません。
1. |
ALARM(アラーム) |
他人が車を触ったり、叩いたりした途端にセンサーが働いて音がけたたましく 鳴り出す装置です。一般的に一番利用されている盗難防止装置です。 最近の新車では標準装備としてアラームが装置されている事が多いようです。 |
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2. |
IMMOBILISER(イモビライザ-) |
続いてはイモビライザ-。これはある動作をしないとエンジンがかからない様にするエンジン ロックシステムの事。特別な鍵を差し込んだり、所定の場所を触ってからでないとエンジンがかからなかったりと、色々な工夫がこらされています。日本でも最近はこの手の盗難防止装置がつくようになっています。 |
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3. |
TRACKER SYSTEM(トラッカー・システム) |
そして最後はトラッカー・システム。 さて、肝心の保険料の割引ですが、トラッカーシステムならば10-20%程の保険料の割引が適用されています。 |

外車持ち込みは結構大変!?
英国ではまだまだ新車よりも中古車の市場が幅をきかせていて、中古車とはいえども日本の2-3倍はします。
そこで、英国赴任にあたって、日本から車を持ってこようとお考えの方、いらしゃいますか?
あるいは、ドイツから英国に移動命令がでたので、今乗っているベンツを持っていこうと思っている方!!
いますでしょう、、、、?
でも実行に移す前にちょっと待って下さい。
まずは距離表示、ご存知の通り英国はマイル表示ですので、キロ表示からマイル表示に変更する必要があります。その他にも、英国の規定に反するものは、全て変更しなければなりません。日本からの船便料金は約15万と低価格で設定されていますが、英国に到着してからの費用が約1500ポンド程 (注:昔は、製造より3年以上経過したお車は非常に簡単に輸入できました) かかりますし、又、日本を出向してから、約2-3ヶ月はお手元にお車は届きません。
更に、最近ではヨーロッパ車とて同じ事が起こっています。基本的にヨーロッパ車は左ハンドル、キロ表示です。ケースによっては、日本車より時間がかかることもありえます。
又、現在有効である保険の証明、車検証、抹消登録証等も必要になります。
業者を通した場合、全ての手続きは代行して取得できますが(英国のナンバープレート)、個人輸入の場合はナンバープレートなど全て自分で手続きする必要もあり、更に保険会社の引き受け条件として英国のナンバープレートを30日以内取得するというのが前提となっております。
そして保険料。国産品(英国)のものより最低20%ほどの割増があることを覚悟してください。これは事故に遭遇されたときに部品を日本又は他国から、取り寄せる必要性があるからです。
また、免責(自己負担金)も最低の100ポンド程度に対し、250-350ポンドに跳ね上がりますし、前回ご紹介いたしました、盗難防止装置は、必ずつけて頂くことになります。
事故に遭遇されたときも、代車サービスは修理期間中のみなので、日本から部品を取り寄せている間は修理期間中とはいえませんので、待ちぼうけ状態が6ヶ月!!もあったという事もありました。
さて、無事登録も済ませたし、保険料も支払った、やれやれ、、、と思いきや、突然の帰国命令!!
売却しようとしても、日本仕様のお車は二束三文で手放すことになりそうです。というのは、日本仕様のお車は事故時に時間、その他コストがかかるために、なかなか買い手がいない為に現地のデイーラーが買い渋ります。
勿論問題ばかりとは、いいきれませんが、余計なコストが掛かってしまったとういう可能性が高いので、注意しすぎるということはありません。

その他の補償内容は?
英国では保険会社によって保険料が大幅に異なりますが、『安かろう悪かろう!!』という場合から、『え?こんなに安くてこんないいい商品なの?』といった場合もあります。そこで、今回は内容を濃くする特典についてご紹介いたしましょう。
ブレークダウンサービス(BDサービス)
これは日本のJAFのようなサービスで、事故とは関係なく車が故障したときに利用できる機関です。このサービスと保険とはどんな関係にあるのでしょうか?
実は、大手の保険会社はそれぞれのBDサービス機関と提携して、自動車保険へ加入したお客様に格安な値段で提供しています。大手の保険会社の保険料が、インターネットなどで手軽に契約できる保険会社に比べ若干保険料が高くなることがありますが、このBDサービスを一緒に加入することによって、市場価格の半分以下で購入することが可能です。
最近では、無料にて路肩サービスのみのBDサービスを提供する保険会社もありますのでこれを使わない手はありません。
ヨーロッパ大陸カード
これは、ある一定の期間以内なら自動車保険証券を携帯すれば、無料で欧州大陸まで自動車保険を拡張できるサービスです。但し、1回の旅行は30日以内となっている場合が多いので注意が必要です。(弊社のお客様は全て無料にてこのサービスを提供しています。又保険会社によっては上記説明のBDサービスもヨーロッパ大陸まで延長も可能です。
ドライバーの追加
保険会社によっては、ご夫婦のみに運転者を限定することによって保険料をかなり割り引いていますが、無意味に誰かが運転するかもしれないと、25歳以上誰でもなど、運転者を制限せず保険料を無駄に支払っていませんか?
基本的に、25歳以上で、免許を取得して2年以上、大きな事故又は違反を起こされていない方に限り、追加運転者お一人様につき1週間15-25ポンド程度の追加料金で利用可能です。
このサービスは日本から友人・ご家族が旅行に来たときに利用価値がぐんとあがり手続きも簡単です。
そして、最後に自動車保険は毎年値上がりをしている状況にあるので割引や特典に限りがありますが、保険会社によっては、家財保険・旅行保険など、様々な保険を自動車保険と一緒に加入されたお客様に関しまして割引を適用されている保険会社が沢山あります。
